ブロックの配置

SL Paletteのブロック中で主要なブロックは、SCIDEAMブロックです。このブロックがSimulinkとサイディーム間の通信を制御し、協調動作を実現します。

SCIDEAMブロックはサイディームの制約事項により、ブロックを配置する際に留意しなければならない点があります。
このブロックは下図に示すように、直前に Rate Transitionブロックを挿入し、これと一緒に配置しなければなりません。

fig1

Warning

SCIDEAMブロックは Rate Transitionブロックを挿入しない場合、シミュレーション実行時にエラーを発生します。 必ず Rate Transitionブロックを挿入してご使用ください。

SCIDEAMブロックは出力信号を更新するためにサイディームと通信を行いますが、この通信のタイミングは入力信号の更新周期に依存しています。
サイディームは離散固定ステップで計算を行うため、入力信号の更新周期も合わせて固定されていなければならず、この更新周期が固定であることを明示・確定するために Rate Transitionブロックの挿入が必要となります。

Rate Transitionブロックの更新周期(サンプル時間)はサイディームの回路ファイルに登録したSLCスクリプトファイルの周波数に合わせた周期としてください。

fig2

Info

Simulinkはシミュレーション開始時に全ブロックを探索し、各ブロックの更新周期(Simulink中の表記は「サンプル時間」)を確定します。
多くのブロックは更新周期がデフォルトで入力信号の継承となっており、ユーザーが明示しない限り確定的ではありません。
このような理由から、SCIDEAMブロックでは更新周期確定のために、Rate Transitionブロックを直前に挿入する必要があります。