メイン機能

エスチャートのメイン機能について説明します。


ツールバー

ツールバーの機能一覧です。

fig

項目 内容
fig 新しいチャートを追加します。プルダウンから挿入する位置を指定できます。
fig 全てのチャートの高さを一括に指定します。
fig X軸、Y軸が全て画面に収まるように全てのチャートのズームを調整します。
fig チャート内のX軸、Y軸のグリッド線の設定を行います。
fig X軸またはY軸を固定してグラフの移動操作を制限できます。
fig 系列の測定を行うレンジカーソルを表示します。
またカーソルの表示切替、時間の単位、X軸の表示桁数の設定を行うことができます。
fig 演算機能を使用することができます。
詳しくは、系列間演算リサンプリングフィルタ信号生成 を参照してください。
fig Clear Overview:オーバービューを非表示にします。
Rerender All Chart:全てのチャートを再描画します。F5キーでも再描画できます。
Export CSV…:CSVファイルとして出力します。
Export Spreadsheet…:スプレッドシートとして出力します。

Time Domain Chart

Time Domain Chartは系列データのグラフを表示するウィンドウです。

fig3

No. 名称 内容
1 チャートの移動 チャートを上または下に移動します。
2 系列 系列名とカーソルが指している時間のデータを表示します。
チェックを外すとグラフを非表示にします。
サイディームの環境設定 Eschart Cursor Value Formatで表示桁数を変更することができます。
3 オーバービュー 指定した系列の全ての波形の概略図が表示します。
概略図の内のバーをドラッグすることでチャートの範囲を変更できます。
バーの外側をクリック するか、 バーで囲まれた範囲をドラッグ することで見たい範囲まで簡単に移動できます。
4 カーソル 現在置の時間を表示します。
サイディームの環境設定 Default Cursol Visibleでデフォルトの表示・非表示を設定することができます。
5 チャートサイズ チャートのサイズを変更することができます。
自由にチャートの高さを変更する場合は、 チャートの下部をドラッグ することで行うことができます。
6 チャートの削除 チャートを削除します。
7 レンジカーソル チャート内の一定範囲のデータを表示します。

チャートの削除について

チャートの削除を行うとチャートが保有していた系列は同時に削除され、PCのメモリ上からも削除されます。
削除は取り消せませんので注意ください。


レンジカーソル

レンジカーソルはチャート内の一定範囲内のデータを詳細に分析するための機能です。
レンジカーソルはツールバーの fig をクリックすると表示・非表示を切り替えることができます。

fig

No. 名称 内容
1 レンジカーソルに表示されているX1の位置です。
2 レンジカーソルに表示されているX2の位置です。
3 レンジカーソルを閉じます。

レンジカーソルの操作

操作 変更点
レンジカーソル 画面の左端を ドラッグ X1 の値を変更できます。
レンジカーソル 画面の右端を ドラッグ X2 の値を変更できます。
レンジカーソル 画面の端以外を ドラッグ レンジカーソル 全体を移動できます。
統計量 のプルダウンを クリック レンジカーソル 内の統計データを表示/非表示が切替られます。
レンジカーソルに表示される値

レンジカーソルプロパティ

名称 内容
X1 X1の位置の時間を表示します。
X2 X2の位置の時間を表示します。
オフセット 時間軸単位をAutoにしている場合は拡大に合わせて単位の上位桁をオフセットとして表示します。
⊿T X2とX1の差(レンジカーソルの幅)を表示します。
1/⊿T ⊿Tの逆数を表示します。

統計量

名称 内容
統計量 選択された系列データについてレンジカーソル内の統計データを表示します。
系列データが選択されていない場合は表示されません。
最初値 選択された系列データについてレンジカーソル内の時間軸におけるY軸最小値を表示します。
最大値 選択された系列データについてレンジカーソル内の時間軸におけるY軸最大値を表示します。
平均値 選択された系列データについてレンジカーソル内の時間軸におけるY軸の平均値を表示します。
RMS 選択された系列データについてレンジカーソル内の時間軸におけるY軸のRMSを表示します。定義式は下記を参照してください。

nは範囲内のサンプリング数を表し、YはサンプリングkにおけるY軸の値を表します。
TrueRMS 選択された系列データについてレンジカーソル内の時間軸におけるY軸のTrue RMSを表示します。サンプリング時間が不等間隔なデータに対しても正確なRMS値を表示します。定義式は下記を参照してください。

nは範囲内のサンプリング数を表し、Xはサンプリングkにおける時間、YはサンプリングkにおけるY軸の値を表します。
P-P値 選択された系列データについてレンジカーソル内の時間軸におけるY軸の最大値、最小値の差を表示します。
積算値 選択された系列データについてレンジカーソル内の時間軸におけるY軸について台形則を使用して算出した積算値を表示します。

Note

レンジカーソル 内の数値データの表示桁数は変更することができます。
プロパティの表示桁数は fig1 のプルダウンメニュー Digit(表示桁数)で変更します。
統計量の表示桁数はサイディームの環境設定 Eschart Range Cursor Statics Formatで変更します。


オーバービュー

オーバービューは系列のすべての範囲を表示する機能のことです。
オーバービューを使用することで、系列の変化の様子を一目で確認することができます。

さらに、範囲の拡大、クリックで見たいところへクイックアクセスもできます。

fig1

操作 内容
オーバービューに設定 設定したい系列を ダブルクリック
あるいは右クリックコンテキストメニューから Select as Overview を選択。
表示範囲の選択 ビューポートの範囲が現在チャートに表示されている波形のある場所です。
サイドバーを ドラッグ することで表示範囲を調整することができます。
任意の場所にジャンプ オーバービュー内の任意の箇所をクリックすると、クリックした場所をチャートに表示します。
移動の際は現在のビューポート範囲を保持したまま移動します。

コンテキストメニュー

チャート内で右クリックしたときに表示されるメニューです。

fig1

項目 内容
Cursol 横軸の値(時間)を示すカーソルの表示・非表示を切り替えます。
Range Cursol レンジカーソルの表示・非表示を切り替えます。
Horizontal Cursol 縦軸の値(電流・電圧など)を示すカーソルの表示・非表示を切り替えます。
Rerender Chart クリックしたチャートを再描画します。
Save as Picture クリックしたチャートを画像として保存します。
BMPPNGJPEG形式から選択できます。
Set Clipboard as Picture クリップボードにチャートの画像をコピーします。
画像ソフトなどに貼り付けることができます。

系列のコンテキストメニュー

系列名で右クリックしたときに表示されるメニューです。

fig1

項目 内容
Select as Overview 系列をオーバービューに設定します。
Cut 系列をカットします。
Pasteすると系列がCopy元のチャートからPaste先のチャートに移動します。
Copy 系列をコピーします。
Pasteすると対象のチャートに系列が複製されます。
Paste Cut、もしくはCopyした系列を選択したチャートに貼り付けます。
Remove オーバービュー内の任意の箇所をクリックすると、クリックした場所をチャートに表示します。
移動の際は現在のビューポート範囲を保持したまま移動します。
Line Kind 系列の線の種類を選択します。実線や点線に変更することができます。
Line Color 系列データの波形線の色を変更できます。
Line Marker 系列データの波形線にデータ点を表示します。クリックで表示・非表示を切り替えます。

系列のプロパティ

系列のプロパティは、Time Domain Chartの系列をクリックすると、サイディームのインスペクターウィンドウに表示されます。

fig7

X-Axis

X軸のプロパティ設定はチャートを選択して行います。

名称 内容
カーソル チャート内のカーソルの表示切替を行うことができます。
レンジカーソル レンジカーソルの表示切替を行うことができます。
ツールバーのアイコンからも変更できます。
時間軸単位 X軸の単位を設定できます。
Autoの場合は数値に合わせて自動で単位が変更されます。
ツールバーのアイコンからも変更できます。
表示桁数 X軸の表示データ桁数を設定できます。
カーソル、レンジカーソル内のX軸に関するデータの桁数も変更されます。
ツールバーのアイコンからも変更できます。
カーソル時間 カーソル位置の時間を表示します。
この値は時間軸単位に影響されず、詳細に表示されます。
レンジカーソル間隔 X1を基準としたX2のカーソル位置(⊿T)をで指定して、レンジカーソルの幅を変更できます。秒単位で指定します。
最小値 系列データのX軸最小値を表示します。
この値は時間軸単位に影響されず、詳細に表示されます。
最大値 系列データのX軸最大値を表示します。
この値は時間軸単位に影響されず、詳細に表示されます。
表示範囲最小値 表示範囲のX軸最小値を表示します。
この値は時間軸単位に影響されず、詳細に表示されます。
直接入力、または矢印での増減によって変更が可能です。
表示範囲最大値 表示範囲のX軸最大値を表示します。
この値は時間軸単位に影響されず、詳細に表示されます。
直接入力、または矢印での増減によって変更が可能です。
グリッド線 X軸のグリッド線を表示します。
補助グリッド線 X軸の補助グリッド線を表示します。

Y-Axis

Y軸のプロパティ設定はチャートを選択して行います。

名称 内容
表示範囲最小値 表示範囲のY軸最小値を表示します。
直接入力、または矢印での増減によって変更が可能です。
表示範囲最大値 表示範囲のY軸最大値を表示します。
直接入力、または矢印での増減によって変更が可能です。
グリッド線 X軸のグリッド線を表示します。
補助グリッド線 X軸の補助グリッド線を表示します。

Series

系列のプロパティ設定は系列データを選択して行います。

名称 内容
チャート名 選択されているチャート名が表示されます。
系列名 選択されている系列データ名が表示されます。
単位 単位名を自由に設定できます。
設定した単位名はTime Domain List内のY軸の数値に付与されます。
系列表示 選択されている系列データを On:表示/Off:非表示 を選択できます。
Time Domain List内の系列データのチェックボックスでも同様に選択が可能です。
データ点数 選択されている系列データのデータ点数を表示します。
線の種類 選択されている系列データの波形線を実線や点線に変更できます。
線の太さ 選択されている系列データの波形線の太さを変更できます。
線の色 選択されている系列データの波形線の色を変更できます。
マーカー 選択されている系列データの波形線にデータ点を表示します。
ロールオーバーマーカー カーソル近傍のデータポイントにマーカーを表示します。
デジタルライン Onの場合、グラフの2点間を階段状に描画します。
Offの場合、グラフの2点間を直線で描画します。
オフセット 選択されている系列データの開始位置をずらすことができます。秒単位で指定します。

Statics

統計量は選択されている系列データの統計データを表示します。

名称 内容
最小値 選択されている系列データ最小値を表示します。
最大値 選択されている系列データ最大値を表示します。
平均値 選択されている系列データ平均値を表示します。
RMS 選択されている系列データRMSを表示します。
P-P値 選択されている系列データ最大値と最小値の差を表示します。
積算値 選択されている系列データ積分値を表示します。