トリガ[Trigger]

Location : Comparator/Trigger

外形

Trigger1


説明

トリガの動作

トリガ[Trigger]は入力電圧により、 メイン周期またはサブ周期を更新する素子であり、以下のように動作します。

  1. サブ周波数に登録していない場合

    Triggerメイン周期を更新し、メイン周期の開始時では必ずオフ状態です。
    メイン周期から Trigger Time までに入力差電圧が負から正に変化した時、Triggerがオン状態になります。
    Triggerがオン状態になると、設定されている メイン周期とは無関係に メイン周期が更新され、次の メイン周期へ移行します。

    ただし Trigger Time5%内の時間は不感帯となっており、Triggerはオンになりません。 また、入力差電圧が正から負に変化しても、Triggerはオンにはなりません。 Trigger TimeまでTriggerがオンにならない場合は Trigger Timeメイン周期が更新され、この場合のメイン周期Trigger Timeとなります。

    Activeをオフにすることで Triggerを常にオフの状態にでき、無効化できます。この場合、主回路に設定されているメイン周波数による通常の動作を行います。

  2. サブ周波数に登録している場合

    Triggerサブ周波数に登録すると、メイン周期ではなくサブ周期に対して1.と同様な動作を行います。

トリガ[Trigger]の実際の動作については、サンプル回路:力率改善回路も参考にしてください。

スクリプト使用時の留意事項

  • スクリプトによるデジタル制御とTriggerが共存する場合の注意点

    Warning

    スクリプトやSLCスクリプトで周期的なデジタル制御を行う場合、Triggerと共存するとこれらの周期がTriggerによって変更され、サンプリングタイミングの変更など予期せぬ挙動となる場合があります。

  • スクリプトからトリガ最大時間を更新する場合の留意点

    トリガ最大時間(Trigger Time)はスクリプトから解析中に任意のタイミングで変更することができます。ただし、実際に変更されるタイミングは変更直後のトリガ動作周期(メイン周期またはサブ周期)終了時となります。

    したがって、Trigger Timeを更新するスクリプト(Postチェック有り)の制御周波数は、変更対象のトリガ素子と同じ動作周期に設定することを推奨します。


スペック

パラメーター 内容 パラメーター名
Trigger Time トリガ時間 Tmax
Active トリガの有効・無効化 -

出力変数

パラメーター 内容 Output引数
Input Volutage 入力差電圧 シンボル名.Vi