PFC回路[力率改善回路]¶
Example
回路ファイルはサンプル回路TOPページからダウンロードできます。
電流臨界モード[DCM]¶
Example
サンプル回路はこちら:Scideam/Circuit/pfc/
- PFC_DCM.scicir
電流臨界モードPFC回路とはインダクタに流れる電流が0Aとなった時に、スイッチングを更新する力率改善回路です。
回路は下図のようになります。

サンプル回路ではスイッチングの更新をTriggerを使って行っています。
TRG(Trigger)の正側に非常に小さい電圧(100uV)の電圧源Vepsを接続し、インダクタ電流が0A付近になった際にTRGの入力電流差電圧が負から正になるように設定します。
これによりインダクタ電流が0AとなるタイミングでTriggerがオン状態となり、スイッチングが更新されます。
シミュレーション¶
シミュレーションは Waveform解析を選択し、シミュレーション時間は50msとして、シミュレーションを行ってください。
結果は以下となります。 はじめに、入力電圧と入力電流の関係を確認します。 PFC回路によって入力電流の位相差が軽減され、入力電圧の正弦波に近い形になっていることがわかります。
次に定常状態となっている26msec付近を拡大して、Pulseの電圧とL電流、Triggerの入力電圧を確認してみてください。
L電流が0Aとなった時、Triggerの入力電圧が負から正となっている様子が確認できます。
これにより、Triggerによってスイッチングサイクルが更新され、電流臨界モードが実装できていることを確認することができます。
電流連続モード[CCM]¶
Example
サンプル回路はこちら:Scideam/Circuit/pfc/
- PFC_CCM.scicir
電流連続モードPFC回路とはインダクタに流れる電流が流し続ける力率改善回路です。
回路は下図のようになります。

サンプル回路ではPIDを使い、電圧制御、電流制御を行っております。
シミュレーション¶
シミュレーションは Waveform解析を選択し、シミュレーション時間は50msとして、シミュレーションを行ってください。
結果は以下となります。

PFC回路によって入力の電流・電圧の位相差が軽減されている様子が確認できます。
またL電流が1サイクルごとに0Aにならず、連続的に流れていることが確認できます。

