パルス変調器[PWM]

Location : Modulator/PWM

外形

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説明

パルス変調器[PWM]はPWM制御を行う変調器です。

Activeのチェック外すことで素子を無効化することができます。

パルス変調器[PWM]の制御方法は以下となります。

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上図において、Voは主回路の出力電圧、Vrは基準電圧を表し、さらに、パルス変調器[PWM]の入力信号電圧をVi(=Vo-Vr)とし、パルス変調器[PWM]が変調する素子:Target(PWMスイッチかパルス発生器)をQとします。

Modeは時比率を設定するため、Ratioとします。

また、Qのタイムチャートが下図のように設定されているとし、図のようにオン時間をPWM制御するとします。

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このとき、パルス変調器[PWM]Qの時比率D(=Ton/Ts)を以下の式にしたがって変調します。

D :変調時比率
Vi :入力信号電圧
Gain:変換ゲイン
Reference Duty:基準デューティ
Minimum Duty :最小デューティ
Maximum Duty:最大デューティ

すなわち、時比率DMinimum DutyMaximum Dutyの間では、入力信号電圧Viによって線形的に変化し、それ以外ではMinimum DutyMaximum Dutyで制限されます。

PWM時刻制御を行うには パルス変調器[PWM]ModeTimeにします。
この場合、Reference DutyMinimum DutyMaximum Dutyはすべて時比率ではなく時刻となります。
また、Gainも時刻に対応した値にする必要があります。

Info

パルス変調器[PWM]は各周期の終わりに動作する素子です。
そのため、パルス変調器[PWM]の動作周期はメイン周波数またはサブ周波数で決定されます。

パルス変調器[PWM]では入力電圧として、周期の最終値がサンプル評価されます。

したがって パルス変調器[PWM]を使用する場合、入力電圧のリップルはなるべく小さく、
またその変動周波数は メイン周波数よりも十分小さくすることを推奨します。(十分の一以下推奨)

また制御順序については制御順序を参照してください。

Info

PWM素子は演算周期毎に結果を反映するため、デジタル制御の様に一周期遅れを含む素子となっております。
アナログ制御の様に一周期遅れを含まずPWM指令を行いたい場合は、のこぎり波発生器[Saw Tooth]コンパレータ[Comparator]を利用することでPWM指令を与えてください。
またサンプル回路:さまざまなPMWの設定方法を参考にしてください。

スペック

パラメーター 内容 パラメーター名
Gain 変換ゲイン Gain
Reference Duty 基準デューティ Dref
Minimum Duty 最小デューティ Dmin
Maximum Duty 最大デューティ Dmax
Mode モード(Ratio:時比率orTime:時刻が選択可能) -
Active 有効化 -
Target 変調対象素子 -

出力変数

パラメーター 内容 Output引数
Voltage 入力差電圧 シンボル名.Vi

参考

制御順序