チュートリアル:Motor Palette編

サイディームのオプション機能であるMotor Paletteのチュートリアルです。
サイディームのモーター回路の作成から制御・解析までの一連の流れを解説します。

Info

このチュートリアルはサイディームのオプション機能:Motor Paltteのチュートリアルとなります。
Motor Paltteを持っていない場合はご使用なれない機能に関するチュートリアルですので、ご了承ください。


回路の作成

まずはモーターモデルのパラメータを設定しましょう。

モーターモデルのパラメータはデータシート等からパラメータを設定してください。

モーターモデルの設計ができましたら、スイッチングを行うインバータ回路とインバータドライバを配置し回路を作成します。

fig1


制御プログラムの作成

次に制御プログラムを作成しましょう。

チュートリアルで使用する制御プログラムでは
モーターから出力される回転速度をフィードバックして、目標回転となるようにする制御と、
d軸電流をゼロにすることで、トルクの出力効率を向上させる制御を行っています。


シミュレーションの実行

回路とスクリプトができましたらシミュレーションを行ってみましょう。

ここで注意する点として次の3点があります。

制御周波数の設定

モーターモデルは非線形素子ですので、モーターモデルの出力を確認する際にはメイン周波数が モーターの回転数よりも十分高い状態にしなければなりません。

解析モード

上記で記載したようにモーターモデルは非線形の素子です。
そのため、解析モードもwaveform解析ではなくTransient解析を使用することを推奨しています。
ただし、モーターのインバーターのスイッチング等を確認したいときにはWaveform解析をおすすめします。

モーターの出力について

モーターから出力される、回転数、積算角度、トルクは全てゲイン1倍の電圧値に変換されて出力されます。 解析時に単位を間違えないように注意してください。

上記に注意してTransient解析1[s]シミュレーションをしてみましょう。

解析結果は以下のようになります。

fig2


以上がMotor Paletteの基本的な使い方となります。

サンプル回路で他のモーターモデルの回路を確認することができますので、是非ご活用ください。

サンプル回路