入力電流力率解析機能

入力電流力率解析機能はWVFウィンドウのPFボタンを押すことで使用することができます。

使用方法は以下となります。

1 入力電流と入力電圧を出力変数に設定する

はじめに力率解析に使用する入力電流と入力電圧を出力変数に設定してください。
出力変数の設定はツールバー内のParameter:Outputから設定することができます。
詳細については出力変数のページを参照してください。

入力電流力率解析を行う際には出力変数の設定に以下のような指定がありますのでご注意ください。

  • 入力電流を第1番目の出力変数に設定してください。
  • 入力電圧を第2番目の出力変数に設定してください。
  • その他の出力変数は第3番目以降に設定してください。
  • 入力電流、入力電圧の出力変数モードは共に平均値(Ave)としてください。

なおSCALEでは電圧源の電流は直接出力変数に設定することができません。
そのため、下図のように入力電圧源に小さな抵抗を直列に接続し、この抵抗に流れる電流を入力電流としてください。

fig1 サンプル:力率改善回路

2 過渡応答解析を行い定常状態を求める

次に、入力電圧周波数の数周期分の期間だけAnalysis:Transientを実行して定常状態を求めてください。

3 入力電圧周期の一周期分をWVFウィンドウに表示する

定常状態を求めることができましたら、入力電圧周期の1周期以上の波形をWVFウィンドウに表示してください。
この時表示範囲は厳密に1周期分である必要はありません。
1周期以上であれば、途中で途切れていても問題ありません。

4 WVFウィンドウのPFボタンをクリックする

次に、WVFウィンドウのコントロールパネルのPFボタンをクリックすると、力率解析モードに変わります。
PFボタンはトグルになっており、もう一度クリックすると通常モードにもどります。

力率解析モードになると、WVFウィンドウのX軸範囲は入力電圧の一周期に自動的に設定され、 WVFウィンドウには、入力電流と入力電圧の実効値(Irms,Vrms),入力電力(Pin),力率(PF)が表示されます。

fig2

ここまでが入力電流力率解析機能の使い方となります。

高調波解析を行う場合

続けて高調波解析を行いたい場合には、WVFウィンドウのFFTボタンをクリックします。
すると、入力電流に対してFFT解析が行われ、その周波数スペクトラムがFFTウィンドウに表示されます。
詳細はFFTウィンドウの項目を参照してください。