相互変圧器の解析方法

LLC共振コンバータのサンプル回路「llc_loss_sample.cvt2」を使用して、相互変圧器の解析方法について説明します。

Example

power_option/llc/llc_loss_sample.cvt2

Note

回路ファイルはサンプル回路TOPページからダウンロードできます。

回路の読み込み

SCALEを起動し、File->Openをクリックして「llc_loss_sample.cvt2」を開きます。
File->Open
LLC損失解析

素子の確認

サンプル回路には損失解析に使用される素子が組み込まれています。
1. Nch FET
2. コア損失解析対象素子(相互変圧器)
3. 電圧プローブ
4. 電流プローブ

LLC損失解析

損失解析前の準備

損失解析を行う前には、事前に定常状態にする必要がある為、初めに、Analysis:Transientでシミュレーションを行います。
10msのシミュレーションで定常状態になります。
Analysis->Transient
LLC損失解析

シミュレーション後にパラメータをアップデートします。
Parameter->Update
LLC損失解析

詳細損失解析(理想損失解析)を行います。
Power->Power->Detail Switch
LLC損失解析

パラメータ設定

下記の通り、各パラメータを設定します。

SW Base：*CVT
Ac Freq：0
Tolerance：1
Nsmpl：0
LLC損失解析

結果リストの確認

結果リストが表示され、解析完了となります。
LLC損失解析

今回追加した相互変圧器の損失はT1に表示されます。
T1の項目をダブルクリックすると、LW1、LW2の損失が表示されます。
LLC損失解析