ver.1.3の仕様変更と後方互換性について

仕様変更箇所


解析時間の入力方式について

SCALE ver.1.3は解析時間の入力方式がサイクル数入力ではなく、時間入力となりました。
スクリプトも含めすべてが時間入力となります。


DSPブロック内で扱われる変数について

DSPブロック内で扱われる変数の生成仕様が変更になりました。
param関数を用いてDSPブロック内の変数を参照していた場合に、以下の変更をしていただく必要がありますので、ご注意ください。

DSPのブロックBLOCKに$Xがあると、

Note

旧:DSP_BLOCK_Xに置き換え($がBLOCKのグローバルシンボルに置き換え)
新:BLOCK_Xに置き換え($はBLOCKのグローバルシンボルの冒頭からDSPのグローバルシンボルを取り除いたシンボルに置き換え)

これに、ともない上記の$Xに対してparam関数(setparamも同様)は以下のように記述します。

Note

旧:param("DSP", "DSP.BLOCK.X") ※シンボル"DSP"が二重に表記
新:param("DSP", "BLOCK.X") ※シンボル"DSP"の二重表記が解消

ブロックの出力変数$OUT
DSPのブロックBLOCKの出力$OUTは、

Note

旧:DSP_BLOCKに置き換え ※BLOCKのグローバルシンボルに置き換え
新:BLK_BLOCKに置き換え ※BLOCKのグローバルシンボルの冒頭からDSPのグローバルシンボルを取り除いたシンボルに置き換え、末尾に"_OUT"を付加したシンボル


PRC素子内のパラメータ保持について

パラメータ値を参照するコードを記載したPRC素子のパラメータ値の保持タイミングについての以下の仕様が変更になりました。

Note

旧:コード上のパラメータ保持は自動で行われ、PRC素子を開くと、パラメータ値が初期値にリセットされます。
新:コード上のパラメータ保持も、他の素子同様、Updateによって行われます。Updateを行わずに次のシミュレーションを行うと、自動で初期値にリセットされます。


整数倍高調波のみの高調波解析機能について

WVFウィンドウのコントロールパネルにありましたHAボタンを使用した整数倍高調波のみの高調波解析モードは廃止となりました。

後方互換性

ファイル形式


PRCブロック、DSPブロックを含んだファイルの互換性

SCALE ver.1.3は機能拡張により、ファイルの後方互換性は限定的なものとなります。
ver.1.3で生成した.cvt2ファイルおよび.shp2ファイルを、SCALE ver.1.2で読み込もうとする場合、PRCあるいはDSPが含まれている場合、読み込むことはできません。
恐れ入りますが、これらの素子を削除したうえで、過去バージョンで開いてください。
ver.1.2以前のSCALE、およびSCATで開く場合、ファイル拡張子が異なりますので、SCATからSCALEへの変更点を参考に開いてください。


カスタム回路を含むファイルの互換性

カスタムファイルのファイル保存構造がver.1.3以降変更になっております。下図を参照
fig

すべてのカスタム回路は自動的にSUB_"ファイル名"というフォルダにまとめられますので、ver.1.2で開く場合は、SUBフォルダに含まれるファイルをメイン回路のファイルと同じ階層に展開し、開いてください。