スクリプト解析[Script]

説明

スクリプト解析はスクリプト言語を利用し、シミュレーション全体を自動化させる解析方法です。

スクリプト言語というC言語に似た言語を使用してスクリプトを記載します。

解析方法

スクリプトファイルの準備

スクリプト解析を行うためにはスクリプトファイルを作成する必要があります。

スクリプトファイルを新規作成する場合は
ツールバー内のWindow:Script:Newを実行し、開かれたエディタにスクリプト言語でプログラムを書きます。
プログラムが完成しましたら、.scrの拡張子でファイルを保存してください。

既存のスクリプトファイルを編集する場合は
ツールバー内のWindow:Script:Editで既存のスクリプトファイルを選択してください。

スクリプトファイルの実行

スクリプト解析を行うためには、スクリプトファイルの実行を行います。

スクリプトファイルの実行はツールバー内のAnalysis:Scriptをクリックし、
スクリプトファイルを選択することで行うことができます。

またスクリプトファイルの実行はコマンドラインでスクリプトファイル名をパラメーターとしてSCALEを起動することでも 行うことができます。 コマンドライン起動についてはWindowsのマニュアルを参照してください。

スクリプトファイルの記入例

ステップ解析とFFT解析

ReadCircuit("c:\SCALE\cvt2\buck.cvt2"); 回路を読み込む
ClearOutput(); 出力変数をクリアする
SetOutput("R""V""AVE"); 負荷Rの電圧平均値を出力変数に設定する
OpenWVF(false); WVFウィンドウを画面に表示せず生成する

SetParam("R""Value"10); 負荷Rの値を10Ωに設定する
Steady(); 定常解析を行う
Transient(10m); トランジエント解析を10[msec]行う
Continue(); 継続解析にする 
SetParam("R""Value"1); 負荷Rの値を1Ωに設定する
SetAC(0); 番目の出力変数の表示をACに設定する
ShowWVF(true); WVFウィンドウを表示する
Transient(20m); トランジエント解析を20[msec]行う

ExecuteFFT(0true); 番目の出力変数に対してFFTを実行しFFTウィンドウを表示する

スイープ解析

ReadCircuit("c:\SCALE\cvt2\buck.cvt2"); 回路を読み込む
ClearOutput(); 出力変数をクリアする
SetOutput("R""V""AVE"); 負荷Rの電圧平均値を出力変数に設定する
SetAC(0); 番目の出力変数の表示をACに設定する
OpenWVF(true); WVFウィンドウを画面に表示して生成する

Rbgn = 100; 負荷の開始値
Rend = 1; 負荷の終了値
n = 10; 繰り返し数
i = 1; 初期設定

while (i <= n) { 繰り返しループ
    Ro = Rbgn + i * (Rend - Rbgn) / n; スイープ値の計算
    SetParam("R""Value"Ro); 負荷Rをスイープ値に設定する
    Steady(); 定常解析を行う
    Waveform(10u); 現在の波形をメイン周期1周期分表示する。)
    ExecuteCMP(0true); 番目の出力変数をCMPウィンドウに登録し表示する
    i = i + 1; 繰り返しの更新
}

参考

スクリプト言語文法