創蓄DCACシステム

Note

回路ファイルはTOPページからダウンロードできます。


Example

bat_pv_dcac/bat_pv_dcac.cvt2

システムシミュレーション概要

本項では、以下の2点について解説します。

  • 異なる周期のスイッチやプログラムの実現
  • カスタム回路の利用

異なる周期のスイッチやプログラムの実現

fig1

図の様に複数の電源が接続されたシステムのシミュレーションを行う場合、各コンバーターのスイッチング周波数や、プログラムの実行周期が異なる場合があります。以下の様にすることで、シミュレーションを実現することができます。

  • システム中最も高速に動作するスイッチ素子、あるいはプログラムをメイン周期とする。
  • メイン周期よりも遅い周期で動作する素子は、FRDを使用して、動作周期を任意に指定する。

本サンプル回路の場合、各コンバーター、プログラムの実行周期は以下の様になります。

対象 動作周期、実行周期
DCACインバーター 18kHz
インバーターソフト 9kHz
双方向DCDCコンバーター 40kHz
PVコンバーター 20kHz
太陽電池MPPT制御 200Hz

双方向DCDCコンバーター部のスイッチが本システムで最も高速に動作するため、メイン周期をこの周波数に設定します。
その他の周波数については、FRD素子を用いて、個別に設定します。

カスタム回路の利用

サンプル回路中、太陽電池モデルはカスタム回路で実現しています。
カスタム回路とすることで、回路図が煩雑になることを防いだり、再利用をしやすくすることが可能です。

カスタム回路の作り方はSCALEヘルプ/素子モデル/カスタム回路をご覧ください。

Note

太陽電池モデルについて、Voc, Vmp, Isc, Impを入力し太陽電池の出力を実現するモデルをご入用の場合は、弊社のお問合せまでご連絡ください。
保守サービスをご利用のお客様に限り、ご提供させていただきます。

シミュレーション結果

シミュレーションは Transient を用いて 1[s] 程度行ってください。
太陽電池に対してMPPT制御を行い、太陽電池の出力が大きくなっている様子や、太陽電池の出力によって、バッテリーの電流が、放電から充電に変わっている様子を確認することができます。

fig2

参考

FRD周波数
メイン周波数
カスタム回路