DQ変換器[DQC]

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外形

説明

DQCは3つの入力Vi1、Vi2、Vi3に対して三相二相変換を行う演算器です。

三相入力を二相出力とする演算は下記のように行っています。

モード(Mode)：Nomal

$$\begin{bmatrix} V_{o1} \\ V_{o2} \end{bmatrix} = \sqrt{\frac{2}{3}} \begin{bmatrix} cos(\omega t + \theta) & cos(\omega t - \frac{2π}{3} + \theta) & cos(\omega t + \frac{2π}{3} + \theta) \\ sin(\omega t + \theta) & sin(\omega t - \frac{2π}{3} + \theta) & sin(\omega t + \frac{2π}{3} + \theta) \end{bmatrix} \begin{bmatrix} V_{i1} \\ V_{i2} \\ V_{i3} \end{bmatrix}$$

モード(Mode):Reverse

$$\begin{bmatrix} V_{o1} \\ V_{o2} \end{bmatrix} = \sqrt{\frac{2}{3}} \begin{bmatrix} cos(\omega t + \theta) & cos(\omega t + \frac{2π}{3} + \theta) & cos(\omega t - \frac{2π}{3} + \theta) \\ sin(\omega t + \theta) & sin(\omega t + \frac{2π}{3} + \theta) & sin(\omega t - \frac{2π}{3} + \theta) \end{bmatrix} \begin{bmatrix} V_{i1} \\ V_{i2} \\ V_{i3} \end{bmatrix}$$

$$\omega = 2πf \qquad f:周波数 \qquad \theta : 初期位相$$

Note

DQCは、平均サンプルホールド動作をします。各メイン周期の最後で入力電圧Vi1、Vi2、Vi3の平均値がサンプルされ演算が行われます。

結果の出力電圧Vo1、Vo2は次のメイン周期の間ホールドされます。したがって、DQCは変動周波数の高い信号には追従できず、入力電圧の変動周波数はメイン周波数の十分の一以下が望ましいでしょう。

Note

初期位相Phiniは素子パラメータから設定する場合は単位をdegreeで入力してください。
PRCブロックからプログラムによって設定する場合は単位をradianで入力してください。

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位相角の取り出し方

DQCでは位相と周波数は初期値として入力する形となっており、位相角を取り出す機能はありません。
位相角を取り出す場合は、プログラムを使用して計算してください。

交流電圧源VAC1の周波数を取得してシミュレーション時間tから位相角thetaを求めるプログラム

F = param("VAC1","Freq");
theta = mod(2*PI*F*t,2*PI);
setoutvar(theta);

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パラメーター

パラメーター	内容	単位	入力範囲
Symbol	シンボル	-	-
Freq	周波数	Hz	Freq ≧ 0
Phini	初期位相	degree	-
Mode	モード	-	-

参考

メイン周波数