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波形解析[Waveform]

説明

Waveform解析は定常状態の波形をシミュレーションするのに適したモードです。

Waveform解析では解析したすべてのデータ点を表示するためリップル等の確認に最適なシミュレーションとなっています。

Transient解析とWaveform解析の違い

過渡応答解析と波形解析は解析に用いる演算は変わりませんが表示方法に以下の差異があるため見え方が異なります。

  • Transient
    演算結果のうち、メイン周期の中から代表点を描画します。
    代表点を何にするかは出力変数のモードから選択可能です。
    実際は演算結果の代表点を直前の周期の開始点に描画するため、図の赤線のように描画されます。
    fig1

  • Waveform
    演算結果全てのデータをグラフに描画します。
    全てを描画するため出力変数のモードを変更しても結果には影響しません。
    fig1

解析方法

  1. Waveform解析を行うにはシミュレーションの準備を行った後、 ツールバー内のシミュレーションモードから Waveformを選択した状態で実行ボタンのプルダウンをクリックします。
    fig1

  2. v2.12以降でDC-DCコンバータの解析を行う場合は、SteadyONに設定することでSteady解析を行うことができます。
    fig1

  3. Timeに全体の解析時間を設定します。

  4. Waveform Start Timeには波形解析を開始する時間を設定します。

    Waveform Start Timeに指定した時間までTransient解析が行われ、続けてWaveform解析を行うことができます。

    fig

    Tips

    SteadyONに設定した場合、Transient解析は行われずSteady解析を行うため、Waveform Start Timeは表示されません。

Info

実際の解析時間は解析時間を含むメイン周期の終了まで解析は実行されます。

指定した解析時間がメイン周期の途中にくる場合は そのメイン周期が終了するまで解析は終了しません。 fig2

Steady解析

DC-DCコンバータの解析を行う場合は、SteadyONに設定することでWaveform解析の前にSteady解析が行われ、定常状態でWaveform解析を行うことができます。 Steady解析を行うことで、途中の不要な過渡応答波形をスキップして直接定常波形を解析することができるので非常に短い時間で解析を行うことができます。

Tips

DC-DCコンバータ以外のコンバータで定常解析を行う場合は、SteadyOFFにしたまま、定常状態となる時間までWaveform Start Timeを設定してTransient解析を行ってください。

参考

過渡応答解析
メイン周波数