波形解析[Waveform]
説明
Waveform解析
は定常状態の波形をシミュレーションするのに適したモードです。
Waveform解析
では解析したすべてのデータ点を表示するためリップル等の確認に最適なシミュレーションとなっています。
Transient解析とWaveform解析の違い
過渡応答解析と波形解析は解析に用いる演算は変わりませんが表示方法に以下の差異があるため見え方が異なります。
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Transient
演算結果のうち、メイン周期の中から代表点を描画します。
代表点を何にするかは出力変数のモードから選択可能です。
実際は演算結果の代表点を直前の周期の開始点に描画するため、図の赤線のように描画されます。
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Waveform
演算結果全てのデータをグラフに描画します。
全てを描画するため出力変数のモード
を変更しても結果には影響しません。
解析方法
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Waveform解析
を行うにはシミュレーションの準備を行った後、 ツールバー内のシミュレーションモードからWaveform
を選択した状態で実行ボタンのプルダウンをクリックします。
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v2.12以降でDC-DCコンバータの解析を行う場合は、
Steady
をON
に設定することでSteady解析を行うことができます。
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Time
に全体の解析時間を設定します。 -
Waveform Start Time
には波形解析を開始する時間を設定します。Waveform Start Time
に指定した時間までTransient
解析が行われ、続けてWaveform
解析を行うことができます。Tips
Steady
をON
に設定した場合、Transient
解析は行われずSteady解析を行うため、Waveform Start Time
は表示されません。
Info
実際の解析時間は解析時間を含むメイン周期の終了まで解析は実行されます。
指定した解析時間がメイン周期の途中にくる場合は
そのメイン周期が終了するまで解析は終了しません。
Steady解析
DC-DCコンバータの解析を行う場合
は、Steady
をON
に設定することでWaveform
解析の前にSteady解析
が行われ、定常状態でWaveform
解析を行うことができます。
Steady解析
を行うことで、途中の不要な過渡応答波形をスキップして直接定常波形を解析することができるので非常に短い時間で解析を行うことができます。
Tips
DC-DCコンバータ以外のコンバータで定常解析を行う場合は、Steady
をOFF
にしたまま、定常状態となる時間までWaveform Start Time
を設定してTransient
解析を行ってください。