Core Loss Editor
説明
損失解析機能の追加に伴い インダクタと相互変圧器にCore Loss
パラメータが追加されました。
Core Loss Editor
はコアメーカーから提供される損失データシートを元に、Core
(コア損失パラメータ)を設定します。
Core Loss Editor
はSpec > Core Loss > Core
パラメータの右端にある … ボタンをクリックして開きます。
サイディームでは、損失解析実行中にコアの磁束密度変化を計算し、コア損失パラメータと照らし合わせてコア損失を求めます。
Note
現在の計算モデルには、以下の制限があります。
- 直流重畳特性や飽和特性には対応していません。
- 銅損は設定された巻き線抵抗にもとづいて、通常の抵抗損失として計算されます。
- コア損失はそれ以外の回路損失とは別に独立して計算されるため、コア損失が回路の電圧・電流に与える影響は計算できません。
機能一覧
項目 | 内容 |
---|---|
周波数リストを追加、削除します。 | |
磁束密度-単位体積あたりのコア損失特性の行を追加、削除します。 | |
Import… | 磁束密度(Bm)-単位体積あたりのコア損失(Pcv)特性ファイル(*.json形式)をインポートします。 |
Export… | 磁束密度(Bm)-単位体積あたりのコア損失(Pcv)特性ファイル(*.json形式)をエクスポートします。 |
チャート | Tableで設定しているデータの、磁束密度(Bm)-単位体積あたりのコア損失(Pcv)特性のチャートを表示します。 |
チャートの表示を更新します。 |
パラメータ一覧
General
項目 | 内容 | パラメーター名 |
---|---|---|
Name | 材質名や品番など、任意の名称を設定することができます。 | - |
Length | 実行磁路長です。メートル 単位で設定してください。 |
Length |
Area | 実行断面積です。平方メートル 単位で設定してください。 |
Area |
Table
項目 | 内容 | パラメーター名 |
---|---|---|
Frequency | 磁束密度-単位体積あたりのコア損失特性における周波数です。 | - |
Magnetic Flux Density | 磁束密度です。 | - |
Pcv | 単位体積あたりのコア損失です。 | - |
Note
テーブルに記載されていない部分の特性は磁束密度、周波数とも補間、補外によって計算されます。
Table 設定手順
Table
には磁束密度(Bm)-単位体積当たりのコア損失(Pcv)特性を設定します。
-
Spec > Core Loss > Core
パラメータの右端にある … ボタンをクリックしてCore Loss Editor
を開きます。 -
+ ボタンをクリックして周波数リストを追加します。
-
アイコンをクリックしてデータ行を追加します。
-
データシートを元に磁束密度と単位体積あたりのコア損失特性を入力します。
Bm-Pcv特性について
Bm-Pcv特性はデータシートから読み取ります。
図の様に周波数ごとにリストを追加し、データシートから読み取った値を入力します。
なお、テーブルに記載されていない部分の特性は磁束密度、周波数とも補間、補外によって計算されます。
データシートから大幅に外れている場合、誤差が大きくなる点にご注意ください。