スクリプト言語文法
予約語
スクリプト言語には以下の予約語があります。
予約語
if、else、while、for、switch、case、default、break、define、return
予約定数
| 定数名 | 意味 |
|---|---|
| PI | π |
| PI2 | 2π |
| true | ブール値の真 |
| false | ブール値の偽 |
| ON | スイッチング素子のオン状態 |
| OFF | スイッチング素子のオフ状態 |
数学関数
| 関数名 | 意味 |
|---|---|
| sin(x) | 正弦 |
| cos(x) | 余弦 |
| tan(x) | 正接 |
| asin(x) | 逆正弦 |
| acos(x) | 逆余弦 |
| atan(x) | 逆正接 |
| atan2(y,x) | y/xの逆正接 |
| sqrt(x) | 平方根(ルート) |
| log(x) | 自然対数 |
| log10(x) | 常用対数 |
| exp(x) | 指数関数 |
| pow(x,y) | xのy乗を計算する冪関数 |
| abs(x) | 絶対値 |
| min(x,y) | 最小値 |
| max(x,y) | 最大値 |
| mod(x,y) | xをyで割った余りを出す剰余関数 |
| int(x) | 整数化する |
機能関数
| 関数名 | 意味 |
|---|---|
| Clear() | 初期状態をクリアする。 |
| ClearContinue() | 継続モードを解除する。 |
| ClearOutput() | 出力変数を全て消去する。 |
| CloseCMP() | CMPウィンドウを閉じる。 |
| CloseFFT() | FFTウィンドウを閉じる。 |
| CloseFRA() | FRAウィンドウを閉じる。 |
| CloseMain() | メインウィンドウを閉じる。 |
| CloseState() | 状態ウィンドウを閉じる。 |
| CloseWVF() | WVFウィンドウを閉じる。 |
| Continue() | 継続解析を行う。 |
| DeleteOutput(id) | id番目の出力変数を削除する。 |
| ExecuteCMP(id, show) | CMPウィンドウを生成し、id番目の出力変数をCMPウィンドウに登録する。showがtrueならCMPウィンドウを表示し、falseなら表示しない。 |
| ExecuteFFT(id, show) | FFTウィンドウを生成し、id番目の出力変数のFFT解析を行う。showがtrueならFFTウィンドウを表示し、falseなら表示しない。 |
| ExecuteFRA("sym", id1, id2, show) | FRAウィンドウを生成し、シンボルsymをもつACSweep素子によって、id1番目の出力変数に対するid2番目の出力変数の周波数特性解析を行う。showがtrueならFRAウィンドウを表示し、falseなら表示しない。 |
| OpenState(show) | 状態ウィンドウを生成する。showがtrueならFRAウィンドウを表示し、falseなら表示しない。 |
| OpenWVF(show) | WVFウィンドウを生成する。showがtrueならFRAウィンドウを表示し、falseなら表示しない。 |
| Output(id) | id番目の出力変数の現在値を返す。 |
| OutputID("sym", "type", "mode") | シンボルsym、タイプtype、モードmodeで指定された出力変数のID番号を返す。 |
| Param("sym", "par") | シンボルsymを持つ素子のparで指定されたパラメーター値を返す。parには、各素子のパラメーターダイアログボックスに表示されているパラメーターシンボルを指定する。 |
| ReadCircuit("file") | ファイル名fileのCVT2回路データを読み込む。 |
| ReadCircuit("filehead", n) | ファイル名filehead+シリアル番号n(例circuit5など)のCVT2回路データを読み込む。 |
| SaveCircuit("file") | 現在の回路を、ファイル名fileのCVT2ファイルとして保存する。 |
| SaveCircuit("filehead", n) | 現在の回路を、ファイル名filehead+シリアル番号n(例circuit5など)のCVT2回路データに保存する。 |
| SaveCMP("file") | CMPウィンドウの波形データを、ファイル名fileのCMPファイルに保存する。 |
| SaveCMP("filehead", n) | CMPウィンドウの波形データを、ファイル名filehead+シリアル番号n(例circuit5など)のCMPファイルに保存する。 |
| SaveFFT("file") | FFTウィンドウの波形データを、ファイル名fileのFFTファイルに保存する。 |
| SaveFFT("filehead", n) | FFTウィンドウの波形データを、ファイル名filehead+シリアル番号n(例circuit5など)のFFTファイルに保存する。 |
| SaveFRA("file") | FRAウィンドウの波形データを、ファイル名fileのFRAファイルに保存する。 |
| SaveFRA("filehead", n) | FRAウィンドウの波形データを、ファイル名filehead+シリアル番号n(例circuit5など)のFRAファイルに保存する。 |
| SaveWVF("file") | WVFウィンドウの波形データを、ファイル名fileのCSV形式ファイルに保存する。 |
| SaveWVF("filehead", n) | WVFウィンドウの波形データを、ファイル名filehead+シリアル番号n(例circuit5など)のCSV形式ファイルに保存する。 |
| SetAC() | 全ての出力変数をACモードにする。 |
| SetAC(id) | id番目の出力変数をACモードにする。 |
| SetDC() | 全ての出力変数をDCモードにする。 |
| SetDC(id) | id番目の出力変数をDCモードにする。 |
| SetOutput("sym", "type", "mode") | シンボルsym、タイプtype、モードmodeで指定された出力変数を設定する。 |
| SetParam("sym", "par", value) | シンボルsymを持つ素子のparで指定されたパラメーター値をvalueに設定する。parには、各素子のパラメーターダイアログボックスに表示されているパラメーターシンボルを指定する。 |
| ShowCMP(show) | showがtrueなら、CMPウィンドウを表示し、falseなら非表示にする。 |
| ShowFFT(show) | showがtrueなら、FFTウィンドウを表示し、falseなら非表示にする。 |
| ShowFRA(show) | showがtrueなら、FRAウィンドウを表示し、falseなら非表示にする。 |
| ShowMain(show) | showがtrueなら、メインウィンドウを表示し、falseなら非表示にする。 |
| ShowState(show) | showがtrueなら、状態ウィンドウを表示し、falseなら非表示にする。 |
| ShowWVF(show) | showがtrueなら、WVFウィンドウを表示し、falseなら非表示にする。 |
| Steady() | Steady解析を行う。 |
| Transient(time) | Transient解析を時間time[s]行う。 |
| Update() | 初期状態を更新する。 |
| Waveform(time) | Waveform解析を時間time[s]行う。 |
演算子
| 演算子名 | 意味 |
|---|---|
| 四則演算子 | +、-、*、/ |
| 余り演算子 | % |
| インクリメント、デクリメント演算子 | ++、-- |
| シフト演算子 | <<、>> |
| 不等号 | <、>、<=、>= |
| 比較演算子 | ==、!= |
| 論理演算子 | !(NOT)、&&(AND)、||(OR) |
| ビット論理演算子 | ~(NOT)、&(AND)、|(OR)、^(XOR) |
変数
全ての変数は、宣言なしで使用でき型はない。必ず0で初期化される。
文
if文
if (condition) {
文1;
文2;
}
else {
文3;
文4;
}
else文は省略可能。また、単文のときは{ }は省略可能。
while文
while (condition) {
文1;
文2;
}
また、単文のときは{ }は省略可能。
for文
for (init; condition; update) {
文1;
文2;
}
condition:条件文、真のときループ
update:更新文
単文のときは{ }は省略可能。
switch文
switch (index) {
case const1 : 文1; break;
case const2 : 文2; break;
default : 文3; break;
}
default文は必ずcase文の後に記述する。
define文
define 定数名 (数または式)
定数を変更しようとするとエラーになる。
定数部分の括弧は必ず付ける。
文末の終端記号は不要である。
return文
return;
コメント
/* と */ で文との間にスペースを入れて挟むとコメントとなる。
または、行頭に//を書き、そこから行末までがコメントとなる。