2016年の電力自由化以降、自律分散型エネルギーシステムの普及が予想されており、多種多様なエネルギーサービスを実現するオープンエンド型のエネルギーフラットフォームやクラウドと連携するアプリケーションが必要とされています。新電力事業へ進出する企業(PPS:特定規模電気事業者(Power Producer and Supplier))やクラウドシステムで新電力サービス・アプリケーションを開発するソフトウェアベンダーを対象とした、新電力サービス研究会を発足しました。当研究会では、全10回に渡り、各分野の有識者を招き、各地でワークショップを開催しながら、未来のエネルギーインフラ、スマートシティ、スマートコミュニティのあり方を、地域の方々と共に探求して参ります。

【第1部無料オープンセミナー 15:00~


 ① 自律分散型エネルギーシステムがもたらす新電力サービス
   ~日本型の新電力ビジネスを探して~

(株)スマートエナジー研究所 ファウンダー/チーフコンサルタント
福岡スマートハウスコンソーシアム 代表 / 横浜スマートコミュニティ 副代表
中村 良道 氏
【プロフィール】 太陽光発電、燃料電池などのエネルギーシステムの設計開発におよそ20年携わる。その経験をもとに、再生可能エネルギー比率増加に向けて、「自律分散型エネルギーシステム普及」のコンサルティング活動を精力的に行っている。

 ② 不動産にあたらしい価値を

一般社団法人 次世代不動産業支援機構 代表理事 三津川 真紀 氏
【プロフィール】大学卒業後、文部科学省所管の特殊法人、大手経営コンサルティング会社勤務などを経て独立。
2005年より住宅・不動産業に特化した経営コンサルティングを行っている。
2012年に次世代に対応した不動産業の長期的、安定的な発展と消費者に対する不動産知識の普及をサポートする目的で当機構を設立。
2014年度 国土交通省「中古不動産取引における情報提供促進モデル事業」 評価委員

 ③ まちの魅力発信 駿河白隠塾 「白隠禅師の魅力」を町の活性化に

(株)耕文社 代表取締役社長 長澤 一成 氏
【プロフィール】今年で120周年(明治28年創業)を迎える老舗出版・印刷会社の五代目社長。創業以来、永く地元沼津の魅力を発信し、現在も静岡県の観光情報誌を発行するなど地域活性化に取り組む。昨年、臨済宗中興の祖と謳われる江戸中期の禅僧、白隠禅師を学び顕彰する「駿河白隠塾」を、沼津市の後援により地元有志と立ち上げ、代表に就任。静岡県東部地域の魅力を全国に発信する活動に携わっている。

【第2部有識者セミナー + ワークショップ (有料/交流会付き) 16:00~


 ① HEMS/MEMS/クラウド連携によるスマートエネルギーサービス

(株)ユビキタス 事業本部 事業企画部 マネージャー 小林 大悟 氏
【プロフィール】 (株)ユビキタスにて、製品企画やプロジェクトマネージメント業務に従事。近年は同社のECHONET LiteやHEMS用クラウドサービスの事業を推進する一方、エコーネットコンソーシアムにてフォーラムでの講演を行うなど同規格の普及活動にも携わっている。
【講演概要】 新電力における同時同量の維持、スマートメータからの電力の取得、売電抑制のためのパワーコンディショナーの遠隔制御機能搭載の義務化、デマンドレスポンスなど、近年、エネルギー分野における通信の重要度が増している。本セッションでは、主に通信技術の観点からエネルギーマネジメントシステムについて解説を行う。

 ② 分散エネルギーを活用したカーシェアリングサービス

エレクトリフィケーション コンサルティング 代表 和田 憲一郎 氏
【プロフィール】 1989年に三菱自動車に入社後、主に内装設計を担当。2005年に新世代電気自動車「i-MiEV」の開発に着手。2007年の開発プロジェクトの正式発足と同時に、MiEV商品開発プロジェクトのプロジェクトマネージャーに就任し、2009年に開発本部 MiEV技術部 担当部長、2010年にEVビジネス本部 上級エキスパートとなる。その後も三菱自動車のEVビジネスをけん引。電気自動車やプラグインハイブリッド車の普及をさらに進めるべく、2013年3月に同社を退社して、同年4月に車両の電動化に特化したエレクトリフィケーション コンサルティングを設立した。

 価値創造のための交流会 18:00~


食事をしながらのフランクな交流会もあわせて開催。新電力サービス事業創造、イノベーションのための、ビジネスマッチングや、人財交流のきっかけの場を提供します。

日 時

2015年3月20日(金) 15:00~19:30

会 場

スタンダード会議室 新横浜店 (横浜市港北区新横浜2-3-19 新横浜ミネタビル 6F)

主 催

新電力サービス研究会 (事務局:スマートエナジー研究所)

共 催

NPO法人 九州組込みソフトウェアコンソーシアム(QUEST)

福岡スマートハウスコンソーシアム

横浜スマートコミュニティ

後 援

横浜市経済局

定 員

50名

参加費

有識者セミナー/交流会参加の方

 一般 ¥15,000- (税込)

 行政/大学関係者 ¥5,000- (税込)

お申し込みは、終了いたしました。




 地球温暖化が問題となっているこの社会では、再生可能エネルギーの比率を向上させる自律分散型エネルギーシステムの重要性が、さらに高まってきています。一方、異常気象や地震など災害時における地域や住宅におけるエネルギーを担保する上記のシステムの役割が新たに注目されつつあります。
 大阪工業大学は、次代を担う技術者の育成と視野拡大のため、関連企業技術者や工学系学生を広く対象としたセミナーを市民に提供して参りました。       
 福岡スマートハウスコンソーシアムと横浜スマートコミュニティでは、それぞれの地域で、いち早く先進の技術を導入し、実証事業に取り組んで参りました。  
 本セミナーは災害に抗するエネルギーシステムとして、再生可能エネルギー分散システムやIoT技術の導入事例に加え、地震に強いオフグリッドハウスやZEH、ZEBなどのソリューションも紹介いたします。若手技術者には視野拡大に、マネージャの方には技術戦略策定の基盤強化に、貴重な機会となるものと確信いたします。

パンフレット (PDF)